夜の高速・事故対応確認 松山ICで訓練 県警など
松山市南消防署とNEXCO西日本、愛媛県警高速隊などは20日、同市井門町の松山インターチェンジ(IC)で夜間訓練を行い、救助や消火、周囲の安全確保などの手順や連携を確認した。
5機関23人と車両9台が出動。南消防署によると合同訓練は毎年実施しており7回目で、夜間の事故が多いことを考慮して今年は初めて日没後に実施した。
松山自動車道で4月に逆走による死亡事故が発生したことを受け、軽自動車が逆走して普通車と衝突し、さらにトラックが追突した多重事故を想定。到着した高速隊やNEXCO西日本の道路パトロールカーが交通規制を開始し、安全確保や運転手の状況確認に当たった。消防の救助隊は軽乗用車に閉じ込められた負傷者役の男性を、油圧式カッターでドアを切断するなどして助け出し救急搬送。エンジンからの出火に対応して放水も実施した。
高速隊によると、2016年は20日までに県内の高速道で逆走を8件確認しており、うち3件が事故につながった。4月の未明に起きた事故では1人が死亡している。