世界で活躍するアスリートが講師となる「夢の教室」が3日、愛媛県松山市道後北代の湯築小学校であり、女子サッカー元日本代表の川上直子さん(38)が5年生30人に夢を持つ大切さを語り掛けた。
 教室は子どもの健全な成長を目的に日本サッカー協会(JFA)が「JFAこころのプロジェクト」として全国で開催している。
 体育館で川上さんと児童は、じゃんけんに勝つと先に進めるゲームや全員が手をつなぐ「だるまさんがころんだ」に挑戦。作戦会議でリーダーや掛け声を決め、団結してクリアしていった。
 川上さんはサッカー選手として活躍するまでの体験を基に講演した。12歳で日本代表のユニホームを着る夢を持ち、2度のけがも夢を想像することや周囲の支えで克服したと説明。「試練を乗り越えたことは人生の財産。夢を諦めないで頑張って」とエールを送った。
 児童は紙に将来の夢と、実現のために今できることを記入し発表した。得意な英語を生かすグランドアテンダント(空港職員)が夢という女子児童(11)は「努力を継続したら大きな力になるから面倒なことでも続けたい」と話した。