大名伝来品の奥深き魅力 国文研の教授ら解説
愛媛県の宇和島伊達家に伝来する道具類や文書類を手掛かりに宇和島の魅力を知ってもらうワークショップ「つどい・まなび・あそび―宇和島文化探訪」が17日、宇和島市本町追手2丁目の木屋旅館であった。宇和島伊達文化保存会が所蔵する史料を調査する国文学研究資料館(国文研)の教授ら3人が、画像を交えながら大名文化の奥深さを伝えた。
宇和島伊達400年祭を記念し国文研が主催。市内外の約80人が参加した。
国文研の小林健二教授は「もう一つの能楽のたのしみ」と題し「能絵鑑」と「指面」を取り上げた。宇和島伊達家所有の能絵鑑150図は、明治時代に越前鯖江の間部家から購入したものと紹介。うち半数以上が鯖江藩時代に火災に遭い切り貼り補修されているとし「能絵としての価値はもちろん、補修技法も楽しめる」と強調した。