大型船の建造許可実績2年ぶり増加 15年・県内
四国運輸局が29日発表した2015年度の管内造船事情によると、県内の大型船の建造許可実績は前年度比18.9%増の113隻、総トン数で2.4%増の261万トンと、いずれも2年ぶりに増加した。船舶産業課によると、ばら積み貨物船の市況が低迷しているものの、2年半から3年程度の仕事量を確保しているという。
統計対象は2500トン以上か長さ90メートル以上の船舶。造船所は愛媛13、香川4、徳島と高知が各1の計19カ所。造船業では建造契約から国土交通相の建造許可まで数年を隔てることもある。
四国4県では14.7%増の156隻、総トン数で1.8%増の418万トン。全国シェアは隻数で37.0%、総トン数で28.4%。総船価は2割増の5275億円。
県別の全国シェアは隻数で愛媛26.8%、香川7.6%。総トン数で愛媛17.7%、香川9.4%。