住友化学子会社で医療用医薬品製造の大日本住友製薬(本社・大阪市、多田正世社長)は26日、愛媛工場(愛媛県新居浜市惣開町)を2018年度をめどに閉鎖すると発表した。後発医薬品の使用促進などで医薬品業界の環境が厳しさを増す中、効率的な生産体制で競争力を高める。同工場の従業員72人のうち正社員65人は主に鈴鹿工場(三重県鈴鹿市)へ配置転換する予定。
 愛媛工場は1985年、住友化学愛媛工場の敷地内に設立。工場敷地面積は約6万2千平方メートル。世界最大級の細胞培養設備を持つバイオ医薬品の製造拠点で、C型肝炎向けインターフェロンや抗悪性腫瘍性抗生物質を手掛けているが、外部に製品の製造を委託する。閉鎖後の跡地の活用方法は今後検討する方針。