南海トラフ巨大地震などの大規模災害時、拠点病院となる愛媛大医学部付属病院(愛媛県東温市志津川)で7日、市消防や自主防災組織、行政などが参加した災害訓練があった。約500人が病院と連携し被害を最小限に食い止めるべく、医療体制の確認を進めた。
 訓練は震度6強の地震で火災が発生したと想定し、災害対策本部を設置。学生や住民ボランティアらが扮(ふん)した約160人の傷病者について、医療スタッフらが緊急性や症状の重さで4段階に選別した。
 救急外来では、四国電力伊方原発による二次災害で被ばくしたと想定して患者を受け入れ。緊迫した雰囲気の中、診療放射線技師や医師、看護師らのチームが放射線量を測定し汚染された傷を洗浄したほか、救急隊員の線量も確認した。