大王製紙(愛媛県四国中央市、佐光正義社長)は10日、インドネシアにベビー用紙おむつ製造の子会社を設立したと発表した。2015年2月に工場建設に着工し、同年中に生産を開始、16年から出荷を始める予定。19年をめどに約80億円の売り上げを目指す。
 子会社は西ジャワ州ブカシ県の国際工業団地に設置。資本金は1600億ルピア(約15億2千万円)で、敷地面積は約3万9千平方メートル。15~19年の設備投資額は約70億円で、紙加工の4ラインを19年までに導入するとしている。
 大王によると、インドネシアの年間出生人口は日本の約4.4倍(約440万人)で、ベビー用紙おむつの需要は、生活水準の向上に伴う普及率アップなどにより、今後5年間は年約20%の継続成長が見込まれると分析。13年3月に販売会社を設立し、市場調査や販促活動を展開してきた。