住民がホタルの育成・放流に取り組んでいる愛媛県伊予市中山町佐礼谷地区の中山川上流(通称・拝鷹川)で、ホタルが一夜で大量にいなくなっていたことが3日、伊予中山ホタル保存会の話で分かった。会は「成虫がこれだけ一斉に死滅したり、流れたりすることはない」とし、持ち去られた可能性もあるとみて伊予署に相談し、夜を徹して見守りを始めた。
 保存会によると、拝鷹川は、ホタルが観賞できる地区周辺の三つの川の一つ。昨年も500匹程度が一気にいなくなったことがあり、気に掛けていた。
 5月31日夜に拝鷹川沿いで推計1500~1600匹が飛んでいるのをメンバーが確認。1日午後8時ごろにもたくさん飛んでいるのを見た住民がいるが、2日午後8時ごろに会員が見回ると500~600匹に激減していたという。