災害廃棄物処理セミナー(環境省主催)が19日、愛媛県松山市道後町2丁目のひめぎんホールであった。仙台市の小和田圭作主幹が講演し、東日本大震災で発生した津波堆積物を公共事業の盛り土材として再利用した取り組みなどを紹介した。
小和田主幹は、市でがれき約137万トン、津波堆積物約135万トンを処理したと説明。堆積物はダイオキシン類対策を講じた仮設焼却炉で処理し、ふるいにかける選別によって再利用を進め、リサイクル率96%を達成したと報告した。
震災前に策定していた災害廃棄物に関する要領は津波を想定しておらず、「がれきの膨大な量などが想定外だった」と振り返った。