旧日本陸軍大将で、北予中学校(現松山北高校)の校長などを務めた秋山好古(1859~1930年)の生誕158年祭が9日、愛媛県松山市歩行町2丁目の生誕地であり、関係者ら約250人が青少年育成などに取り組んだ好古の功績に思いをはせた。
 生誕地や生家を管理する常盤同郷会が、好古の生まれた1月に毎年開いている。9日は同会の平松昇理事長が「国や民族を思う心や無私の精神といった志を次の世代に受け継ぎたい。今年もみんなで頑張っていこう」とあいさつした。
 生誕地内の武道場で活動している同会の柔道、合気道両部の稽古始めもあり、6~67歳の約70人が参加。「えい」「やー」と威勢のいい声を響かせながら、組み手や打ち込みなどの練習で汗を流した。
 合気道部に所属する松山北高1年の男子生徒(16)は「久しぶりで体がなまっていたが、すがすがしい気持ち。今年は合気道を続けながら勉強も頑張りたい」と語った。
 稽古後は会員らで餅つきを行い、新年を祝いながら味わっていた。