藩政時代から水練が盛んな愛媛県大洲市の年始恒例行事「寒中水泳大会」が9日、同市柚木の肱川であった。寒風が吹きつける厳しい天候だったが、そこは伝統の古式泳法、主馬神伝流(しゅめしんでんりゅう)を受け継ぐ土地柄。参加者は寒さを気合で克服し、水に飛び込んでいった。
 水温8度、気温9度という条件下、4歳から76歳までの86人が挑戦。寒そうに上半身をかがめて川に入ると「うわあ」と叫び声を上げたが、やがて吹っ切れたように勢いよく泳いだ。
 招待を受けた松山大生は成人の日を祝う水書を披露。愛媛大生は水中で日傘を持って泳ぎ、観客から喝采を浴びていた。