字幕・手話頼りに観劇 聴覚障害、理解深める
耳が聞こえない状況を疑似体験し、要約筆記などの大切さを知ってもらうイベント「サイレントデイ」が23日、愛媛県今治市南宝来町1丁目の市総合福祉センターであり、市民ら約120人が聴覚障害者への理解を深めた。
要約筆記などで耳の不自由な人を支援する同市のNPO法人ファインサポート・パピエ(原田佳代代表)が、2008年から毎年開いている。
参加者は耳栓をした状態で、あさくら人形劇団「つくしちゃん」(同市)による「3びきのかわいいこねこ」を観劇。舞台脇のスクリーンに映し出される字幕や手話を頼りに物語を理解し、耳の代わりとなる視覚情報の重要性を学んだ。口の動きだけで相手の言葉を読み取る口話クイズや筆談用ホワイトボード作りなどもあった。