愛媛県宇和島市は12日、市陸地部と沖合の九島を結ぶ「九島大橋」の工事の様子をマスコミ向けに公開した。架橋本体の工程の約9割が完了。3月中に完成し、4月3日に開通予定としている。
 九島大橋は、島民の利便性向上や行政サービスの格差解消を目的に、同市坂下津と九島の蛤を全長468メートルで結ぶ。総事業費は約85億円で、2013年6月に本格着工した。架橋後、島と市内中心部の移動時間は車で約10分となる。
 14年5月に2基の橋脚が据え付けられ、15年10月には三つの橋桁ブロックを設置。現在、橋上部での防護柵設置工事が行われており、12日は作業員らが真剣な表情で施工を進めていた。