愛媛県宇和島市が計画を進める市営屋内プール整備事業で、競技団体や超党派議員らでつくる「公認屋内プール新設を考える会」は7日、関係団体の意見や要望を取りまとめ、石橋寛久市長に提出した。石橋市長は慎重な姿勢をみせていた日本水泳連盟の公認について「何とか取りたい」との考えを示した。
 同事業は、新施設完成に伴い稼働を終えたクリーンセンター(長堀2丁目)を転用し、屋内プールを中心とした複合施設整備を目指す。
 考える会が学校関係者や自治会、福祉団体の代表らを招き3回開いたタウンミーティングの内容を集約。縦50メートル、横25メートルのメーンプール設置やバリアフリー化などハード面だけでなく、民間委託の検討など運営面にも踏み込んだ市民の声を冊子に記載した。
 7日は、考える会発起人の是沢政勝宇和島水泳協会長ら7人が宇和島市役所を訪れ、冊子と資料を石橋市長に手渡した。
 石橋市長は「旧施設を改装して造るため、50メートルプールの設置ができないなどの制約はある。一つの施設で全てを満たすことは難しいが、市民の声はできる限り実現させたい」と話した。