宇和海赤潮抑制へ防除剤に有効性 愛媛大研究
近年、宇和海で連続して発生し深刻な漁業被害をもたらしている赤潮。その原因プランクトンであるカレニア・ミキモトイに有用な防除剤を、愛媛大南予水産研究センター(愛南町船越)3年の西中亮太さん(21)=西予市出身=が実験で確認した。赤潮の大規模発生抑制につながる可能性があり、指導に当たる同センターの太田耕平准教授(41)と研究を進めている。
宇和海の赤潮の大半はカレニアが原因となっており、太田耕平准教授は「今までカレニアに対しては放置するのが一番有用な対策だった。能動的に動ける対策が見つかったのは画期的」と強調。赤潮が漁場に到達する前の海域で散布することで、養殖現場での大規模な被害抑制につながるのではないかとみている。