七夕の日にちなんだ講演会「宇宙への招待」がこのほど、松山市文京町の愛媛大であり、愛媛大宇宙進化研究センターの特定研究員が天の川銀河やブラックホールをテーマに、最新の宇宙科学研究を紹介した。
 日本天文学会が企画する全国七夕講演会のの一環で、同センターが主催。学生や地域住民ら約150人が出席した。
 馬場淳一特定研究員(35)は、天の川銀河の正体はおびただしい数の星の集団で星の数は1000億個以上、直径は約10万光年と解説。コンピューターシミュレーションから「小さな銀河が合体しながら天の川銀河へと成長し、将来はアンドロメダ銀河と合体すると予測されている」と話した。
 吉田鉄生特定研究員(32)は「ブラックホールは、宇宙最速の光でも脱出できない星で見えない」と説明。見つけるには「ブラックホールと恒星の連星系が出すエックス線を観測する方法がある」などと述べた。