女子重量挙げの全国高校選手権最終日は20日、愛媛県新居浜南高校の体育館で63、69、75キロと75キロ超級の4階級を行い、75キロ級に出場した新居浜南の安藤遥はトータル165キロを挙げ準優勝に輝いた。
 「個人としてはやり切った」。75キロ級の安藤遥は後輩や地元応援団の思いに、準優勝という結果でしっかり応えた。
 スナッチを2位で終えると、続くジャークの1本目は確実に挙げるため、自己記録より4キロ下に設定した。ところが時間内に試技を始められずタイムオーバー。集中しすぎ、監督の声も届かなかった。それでも安藤は動じなかった。「団体のためにも絶対挙げる」。3位の選手の様子をうかがい、90キロに上げて挑んだ2本目を成功させ準優勝を決めると、3本目で93キロに記録を伸ばし、県新記録を打ち立てた。