松山大薬学部の卒業生らを対象にした教育講座「今後の薬剤師像を求めて」が17日、愛媛県松山市文京町の同大であった。約60人が普段の仕事ぶりを振り返り、将来のあるべき姿を考えた。
 講座は最新の知識や技術を学んでもらおうと2012年から実施し、10回目。日本薬剤師研修センター(東京)の豊島聡理事長が「期待される薬剤師像と生涯学習」と題して講演した。
 豊島氏は医薬分業の急速な推進で一般の薬局は処方箋に基づく調剤専門となり、健康相談機能が低下したと説明。「今後は丁寧な服薬指導や処方提案など、かかりつけ薬剤師としての役割を発揮しなければならない」と、患者中心の業務に移行するよう訴えた。