宇和島市吉田町鶴間のかんきつ畑で、ツクシが顔を出し始めた。少しせっかちな「春の使者」の登場に、地域の人々は戸惑いながらも歓迎している。
 同市吉田町浅川の男性(66)が所有する約700平方メートルの畑では10日、ぽつりぽつりとツクシが点在。これから成長しそうなものも多い。男性は5年前に温州ミカンから河内晩かんに切り替えるため、重機で畑を掘り起こした。「土が肥え、早くツクシが顔を出したのかもしれない」。かんきつ栽培に携わり約50年となるが「この年末年始は暖かかった」と温暖化の影響も感じている。