愛媛県大洲市菅田町大竹の少彦名(すくなひこな)神社参籠殿(さんろうでん)の修復活動に取り組んだ実行委員会の関係者らが27日、県庁を訪れ、9月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)アジア太平洋文化遺産保全賞の最優秀賞を受けたと中村時広知事に報告した。
参籠殿は1934年に建築され、傾斜面に立つ「懸け造り」が特徴。約20年放置された時期があったが、2012年に実行委が組織されて13年に修復を開始、15年に完成した。
実行委の筬島克裕副委員長は「取り壊しの話も出たが専門家の助言によって残すことを決め、国内外からの寄付のおかげで修復できた。古典芸能など地域の伝統文化を継承していく場にしたい」と話した。