山本環境相「お国入り」 愛媛大で研究視察
第3次安倍再改造内閣で初入閣した山本公一環境相・原子力防災担当相(自民党、衆院愛媛4区)が13日、就任後初めて「お国入り」し、愛媛大(愛媛県松山市道後樋又)で植物由来の新素材「セルロースナノファイバー(CNF)」の研究事業を視察した。
CNFは、植物繊維をナノ(10億分の1)メートル単位にまで細分化して作製し、鋼鉄の5分の1の軽さで5倍以上の強さを持つとされる。同大紙産業イノベーションセンター(四国中央市)は地元製紙企業や県と共同でCNFの普及や用途開発に取り組んでいる。
視察では、内村浩美センター長がCNFの製造工程や特長を説明。製造や運搬のエネルギー消費を抑えるために独自に開発している脱水システムを示し、ミカンの搾りかすなどの活用例も紹介した。
山本環境相は小さなブロック状に固められた実物を手に取り、強度を確かめるなどしていた。