美しい石垣が残る愛媛県西条市千町(せんじょう)の棚田を竹灯籠の明かり約400個で照らし出すイベントが19日あり、幾重もの光の帯が山里に浮かび上がった。
 耕作放棄地が増えた千町の棚田を保全しようと、2005年から田を借りて稲作に取り組む西条農業高校(同市福武)の生徒とPTA関係者約50人が実施した。
 19日は朝から生徒らが市内外の放置竹林から切り出した竹を切って半紙を貼り、高さ約30センチの灯籠を制作。地元住民も見守る中、日の暮れ始めた棚田で慎重に火をともした。