愛媛・香川両県を結ぶJR予讃線が、愛媛県内で初めて川之江駅(四国中央市川之江町)まで延伸して1日で100年を迎え、記念式典が香川県観音寺市の3駅であった。
 予讃線は香川県側から西に向かって延伸し、1916年4月1日に観音寺―川之江間の15・7キロが開通。翌17年には伊予三島、27年に松山へ延び、45年に宇和島まで全線開通した。
 観音寺駅では、観音寺幼稚園の年長園児32人に一日駅長を委嘱。午前9時前に同駅を発車し伊予西条駅に向かう普通列車に向かって、元気よく「出発進行」の掛け声で合図した。
 式典を見守ったJR四国OBで伊予西条駅長も務めた秋山均さん(66)=香川県三豊市豊中町比地大=は「旧国鉄に入ったころは蒸気機関車が走っており、気動車、電車へと変わってきた時代の流れを感じた。四国新幹線への期待も高まっており、ぜひ実現してほしい」と感慨深げだった。