希少がん闘病を語る、元ミス日本吉野さん講演 松山
希少がんで、10年間に19度の手術や5度の放射線治療を乗り越えた元ミス日本の吉野ゆりえさん(47)の講演会が5日、愛媛県松山市のホテルであり、吉野さんが「いのちの授業 キャンサーギフト~『がん』がくれた贈り物」と題して講演した。
曹洞宗の僧侶らでつくる耕道会が主催し、約180人が聴講した。
吉野さんは2005年、5年生存率7%とされる希少がん「肉腫(サルコーマ)」と告知された。「自分が何年も生き延びて、生存率を少しでも上げ、後の患者の希望になりたい」と度重なる手術を受けた心境を話した。
吉野さんは「不自由だけど、不幸だと思っていない。がん患者でも自分にできることがある。皆さんにも今を一生懸命生きてほしい」と訴えた。