少雨と猛暑によるかんきつへの影響を懸念し、JAえひめ南(愛媛県宇和島市、黒田義人組合長)は12日、干ばつ対策本部を設置した。設置は2013年以来で、県内では今年初めて。今後は管内の農家らに向け、灌水(かんすい)作業の呼び掛けや摘果の指導徹底を図る。
 同JAによると、7月中旬以降の宇和島の降水量は29ミリで平年の2割と少なく、平均気温も7月は平年比0・7度高かった。少雨の影響で果実の太りが鈍く、商品にならない日焼けも発生。「現状が続けば、9月下旬に出荷が始まる極早生(わせ)ミカンは小玉傾向になる」という。
 対策本部は黒田組合長が本部長を務め、干ばつが解消されるまで設置。実態把握や水源の確保、生産指導などを行う。