弓削高全校生徒合唱団 19日に県高文祭初出場 60人が歌声も心も一つに
19日に松山市で開かれる県高校総合文化祭合唱部門に、弓削高校(上島町弓削明神)の全校生徒60人が初出場する。小規模校ならではの取り組みで、心を一つにした歌声を披露する。
全員で一つのことに打ち込み、学校を盛り上げようと出場を決めた。曲目は、東日本大震災の被災地を応援しようと作られた「ほらね」。指導する阿部佳奈教諭(29)が「歌詞の『いつもそばにいる大切な友達だから』の部分が弓削高校にぴったり」と選曲し、生徒からも好評だ。
合唱部はなく、バドミントンや卓球、テニスなどの運動部だったり、茶道や華道といった文化部だったりする即席の「合唱団」だが、歌が好きな生徒が多く、息もぴったり。女子のソプラノ、アルトと男性パートの混声三部合唱の全体練習を重ねてきた。
「緊張すると思うけれど、細かい部分を最後まで確認して臨みたい」と2年の生徒(17)。1年の生徒(16)は「練習の成果を発揮して、会場いっぱいに私たちの歌声を響かせたい」と意欲満々。島の友達たちと一丸となって、初舞台を楽しむつもりだ。