発達障害などで心理的に社会生活が困難になった子どもたちを専門的に受け入れる「情緒障害児短期治療施設」(情短)が4月1日、愛媛県内で初めて西予市宇和町久枝に開設される。市内の社会福祉法人・西予総合福祉会(清家浩之理事長)が「ひまわりの家」として運営し、定員10人(園児から中学生までが対象)に対し、県内から2人が入る予定。浅野一雄施設長は「入所者は徐々に増え、1年以内に6人程度になる。治療、教育、養育を一体的に進めたい」としている。
 県と同会によると、情短では非常勤の精神科医がカウンセリングなどを行う。児童養護施設よりも保育士らの配置数が多いため、子どもたちにより目が行き届くという。これまで県内からは数人が県外に入所していたが、今後は県内での治療が期待できる。
 ひまわりの家は、木造2階建て3棟(延べ床面積約1715平方メートル)で、宇和島市吉田町立間尻で運営していた児童養護施設も移転し併設した。定員20人に対し既に14人が入っている。