「恋人の聖地」に指定されている松山城二之丸史跡庭園(愛媛県松山市丸之内)と「同聖地サテライト」の北条鹿島(同市北条辻)での思い出や家族愛などをテーマにした写真展が、鹿島にある「かしまーる」(北条鹿島博物展示館)で29日まで開かれている。
 デートや結婚式、家族旅行などの85点がコメント付きで並び、撮影者らの思いにも触れられる。
 市が初めて開催。7年前他界した夫と1964年に撮影したという初デート写真は瀬戸内海をバックに肩を寄せ合っており、応募した女性は「変わらぬ景色にいつもあのころがよみがえる」とのコメントを添えた。
 生まれて初めて靴を履いた女児が田園で父親と手をつなぐ様子のほか、遠距離恋愛にまつわる作品ではカップルがおそろいのブレスレットを着け、握り合う手だけを切り取った。