愛南の生物次世代へ 児童やお年寄り「探検隊」結成
愛南町の豊かな自然や生物を守り次世代に残していこうと地元の小学生からお年寄りまでの26人が19日、「愛南探検隊」を結成した。愛媛県生物多様性センター(松山市)と連携し、生き物調査や自然観察会開催を通じて地域の自然環境の価値を広く発信する。
探検隊は多様性センターが4月から町内で実施、県レッドデータブックで絶滅危惧I類になっている「コガタノゲンゴロウ」の生息調査などに協力しているメンバーが中心。
センターはコガタノゲンゴロウの保全計画を2017年度末をめどに策定する予定で、探検隊は計画推進の担い手として期待される。生息調査では、ニホンアオガエルやコフキヒメイトトンボなどの希少生物も多く確認されており、生物多様性を守る活動拠点としての役割も見込まれている。
19日は、愛南町広見の広見コミュニティセンターで設立総会があり、15年度の活動方針として、生物写真撮影の研修会や高茂岬での植物観察会開催などを決めた。