老朽化に伴い愛媛県愛南町城辺甲の敷地内で建て替えを進めていた町新庁舎が完成し6日、業務を開始した。南海トラフ巨大地震で想定される震度6強の揺れに耐えられる耐震構造を持たせ、支所などに分散していた7課を集約し住民サービスの向上を図る。
 町によると、新庁舎は鉄筋コンクリート4階建て延べ床面積約7500平方メートルで、総事業費約22億円。南海トラフ巨大地震を見据え、国の「官庁施設の総合耐震計画基準」で最も高い耐震基準を満たした。
 他施設にあった保健福祉課や高齢者支援課、水道課などを集約。全国で初めて県の出先機関が入る合同庁舎で、県は今夏をめどに県愛南庁舎(御荘平城)を入居させる方向で調整している。