5000人を超える死者が出ているネパール大地震で、愛媛大防災情報研究センター(愛媛県松山市)は30日、研究者とネパール出身の留学生でつくる被害調査団を首都カトマンズに派遣した。建物被害や斜面崩壊、災害対応状況などを調べ、ネパール政府に報告する。5月18日に愛媛大で報告会を開く予定。
 調査団は教員4人と大学院留学生4人の計8人。1日から順次現地に入り、土木学会や地盤工学会などと連携し、被害が大きかったカトマンズ盆地を調査する。小型無人機「ドローン」で空撮するほか、留学生は家族や知人の安否を確認し、一部メンバーは8日に帰国する予定。
 愛媛大国際連携課によると、愛媛大は2006年からネパールの各大学と学術交流協定を結ぶなどつながりが深く、現在はネパール出身留学生が13人在籍している。留学生は母国の被災者を支援しようと、学内の生協などに手作りの募金箱を設置したほか、1日に松山市で募金活動を行う予定。