3月下旬に愛媛上島町で島の測量実習に参加した愛媛大の学生ら11人のうち3人がダニのような生き物にかまれた可能性があり、2人が発熱して病院を受診していたことが6日、分かった。愛媛大によると、重い症状は出ていないが、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)への感染のケースも想定して危機管理室で情報収集している。
 愛媛大広報課によると、実習は3月27~31日の4泊5日の日程であり、学生9人と指導教員の男性教授、男性准教授の計11人が参加。教授は前半で実習を離れた。
 実習を終えて帰宅後に発熱した学生2人が4月1日夜、松山市の病院を受診。うち1人は受診前に、マダニとみられる生物が体に付いていることに気付き、自分で取り除いた。病院で薬を塗るなどの処置を受け、医師からは経過観察を指示された。
 学生から報告を受けた指導教員が実習の参加者全員にメールで状況を確認。発熱した別の学生1人と准教授からも「マダニにかまれた可能性がある」と連絡があった。准教授の体調に変化はないという。