愛媛大は21日、沿岸環境科学研究センター(CMES)が文部科学省から、大学の枠を超えた共同利用・共同研究拠点の一つ「化学汚染・沿岸環境研究拠点(LaMer)」に認定されたと発表した。2013年から「先進超高圧科学研究拠点(PRIUS)」に認定された地球深部ダイナミクス研究センター(GRC)も取り組みが評価され、更新が決まった。期間は16年度からの6年間。
 LaMerでは、生物環境試料バンク(es―BANK)に冷凍保存している試料の共同利用を進め、国際共同研究を推進する。CMES教員や学外の学識経験者らによる協議会を設置し、学会や海外学術交流協定機関、アジアの研究者ネットワークなどから共同利用・共同研究を公募する。
 PRIUSでは、大型超高圧合成装置や微細分析装置を共同利用に提供。独自開発した世界で最も硬い人工ダイヤモンド「ヒメダイヤ」の応用や、高度な数値計算技術による共同研究に取り組んできた。15年度の期末評価では、国際的に優れた研究成果などで高評価を獲得した。