愛媛文芸誌協会(竹宮よしみ会長)の「第25回愛媛文芸誌協会賞」と「第19回えひめの随筆賞」の表彰式が3日、松山市道後姫塚のにぎたつ会館であった。協会賞(第1部門、小説)の同市福角町、三浦稔さん(62)、随筆賞最優秀賞の同市花園町、藤原奈々さん(38)ら7人に表彰状が贈られた。
 約20人が出席。三浦さんの小説「夜桜」について、「表面に流れるストーリーとともに主人公の葛藤が描かれ、読んだ後にいろいろ考えられる独創的な作品」などと、選考委員が受賞作を講評した。
 出産時のことをしたためた藤原さんは「すてきな賞をありがとうございます。そのときの天気、何を食べたか、主人の表情がどんなだったか、そんなささいなことを一つとして忘れたくなくて書いた」などと話した。