プレナスなでしこリーグ2部で4季目を迎える愛媛FCレディース(L)の新監督に昨季までコーチを務めた赤井秀一氏(36)が就任した。「日本代表選手を抱えているチームを指揮できる。やってやろうという気持ち」。かつてJ2愛媛FCで10年間プレーし、サポーターに親しまれた「ミスター愛媛」が新たな挑戦に踏み出す。

 北海道出身。仙台大を経て2004年から13年まで愛媛FCの中盤の中心選手として活躍した。14年からは当時四国リーグのFC今治でプレーしながらスクールの指導にも当たった。現役引退後の16年に愛媛FCLのヘッドコーチに就任し、チームを支えてきた。

 愛媛FCLは昨季、リーグで過去最高の3位となった。日本代表を経験したFWの大矢歩や上野真実だけでなく、今季主将を務めるFW阿久根真奈ら得点力のある選手が複数そろうのが強みだ。これまでの「ボールをつないでゴールを目指す」スタイルを引き継ぎながら、より攻撃的に進化できるよう細部のプレーの質を追求していく構えだ。

 現役時代は愛媛FCでJ2昇格を経験。「プロリーグに上がれたことはサッカー人生の中で大きな出来事だった」と振り返るが、目標のJ1昇格は果たせなかった。「愛媛FCL選手と一緒に1部昇格を勝ち取りたい。今年こそという思いは強い」と力を込める。