愛媛県は14日、県産品の販路拡大を後押しする「えひめ営業本部」の2015年度実績(速報値)を発表した。成約額は14年度比58.7%増で、目標の70億円を大幅に上回る89億2324万円となり、中村時広知事は「フェア開催などで取引先への浸透や信頼が確実に広がっている」と説明した。
 分野別の成約額では「水産物」が75.3%増の32億5763万円と大きく伸び、トップになった。大手水産会社との大口取引成立が主因で、タイやブリ、マグロなど養殖魚の取り扱いが目立った。次いで、工業製品の「ものづくり」が24億7656万円(25.9%増)、「林産物」17億7442万円(65.1%増)が多かった。6分野すべてで前年度実績を上回った。
 海外での成約額は全体の14.1%に当たる12億6062万円(14.0%増)。国・地域別では中国と台湾が大半を占めた。