国の重要文化的景観に選定されている愛媛県宇和島市遊子水荷浦地区の段畑で収穫が始まった特産の早掘りジャガイモの収穫量が、今年1月の積雪の影響で低迷している。17日には段畑近くで恒例の「ふる里だんだん祭り」が開催予定だが、地元JAは「昨年の1500ケースの半分に届くかどうか」と心配している。
 生産者によると、水荷浦の段畑は通年強い風が吹いて霜が降りにくいことや、石垣を生かし地熱が高いことなどからジャガイモの栽培に適しているとされる。1月に2度、数センチの積雪があり順調に生育していたジャガイモの茎や葉が傷んだ。
 まつりは17日午前10時~午後2時半、段畑下の特設会場で開く。実行委員長は「味と品質は例年通り。景観も楽しめ、精いっぱいもてなしたい」と来場を呼び掛けている。