戦中の本を機に考えて 松山で特別展
戦時中に発行された書籍や絵はがきなどを集めた特別展示「書物・資料に見る~戦争とはなんだ」が21日、愛媛県松山市湊町7丁目の市総合コミュニティセンターで始まった。当時を伝える約100点が来場者の関心を集めている。25日まで。
松山市の古書店「写楽堂」が、小説や文庫本など約1万冊を販売する古本市に合わせ開催。月日が経過する中で、戦争について思い起こすきっかけにしてもらおうと企画した。
会場には1939~43年ごろに出版された少年少女向け雑誌のほか、中国の風景や馬に乗った兵士などが描かれた軍事郵便の絵はがき、「五族一心」などの文字が記されたたばこの箱などを展示。広島への原爆投下2日前の日付の入った降伏勧告ビラや米国人が戦前に中国を舞台に描いた創作物語、検閲後に削除された部分をあらためて貼り付けて出版したとみられる雑誌もある。