愛媛県護国神社(松山市御幸1丁目)の境内に整備が進められていた「御幸殿(みゆきでん)」が20日完成し、竣工(しゅんこう)祭が行われた。2017年秋には、戦没者の遺影や遺品などを展示し戦争の悲惨さと平和の尊さを後世に伝える「祈念史料室」が1階に開設される予定。
 本殿の一部改修などを行った終戦70年記念事業の一環。御幸殿は本殿西側に建てられ、鉄筋コンクリート造2階建ての延べ床面積約700平方メートル。授乳室を備えた待合所や200人規模の会議が開ける部屋がある。
 竣工祭では奉告祭に続いて祝賀会があり、県護国神社英霊顕彰会・県遺族会の関谷勝嗣会長が「御幸殿をあらゆる方が利用して、身近で親しみを持つ神社になってもらいたい」とあいさつ。額田照彦宮司は「祈念史料室が苦難の歴史を後世に伝え、平和と安寧を祈念する施設になれば」と述べた。