扇面に絵や書を描いた作品が並ぶ「大洲扇面の美展」が愛媛県大洲市大洲の山荘画廊で始まり、来場者を爽やかな気分にさせている。7月10日まで。
 展示会は、主催する山荘画廊の井上高明さん(84)と扇骨産業が盛んな滋賀県高島市(旧安曇川町)との縁が始まり。今回16回目を迎え、常連会員や一般公募者から計93点が集まった。作品は、井上さんと親交のある高島市の工房に送り扇子にすることもできる。
 扇面は大きなサイズの「鴨川」と小さな「夏扇」の2種類。大洲市と高島市は江戸時代の儒学者、中江藤樹のつながりで親交が深いこともあり、中江藤樹の言葉を書にした作品もあった。