扇子用紙に書画を描いた作品を展示する「第14回扇面の美展」が15日、愛媛県大洲市大洲の山荘画廊で始まった。県内から応募のあった97点が並び、来場者は、曲面が切り取った風景や涼やかな風情を楽しんでいる。27日まで。
 あおぐのに使う「夏扇」と、舞踏・展示用の「鴨川」の2種類で募集。水彩や水墨などで花鳥風月をあしらった作品が多いが、煙を吐く蒸気機関車や「人生」とだけ書かれたユニークな作品も目を引く。
 主催者で画廊主の井上高明さん(82)は「扇面図のデザインは、中央の要の部分を生かし考えるのがこつ。竹など縦長いものは描くのが難しいから、工夫が必要」と解説した。