愛媛県議会自民党の分裂で、2月定例会本会議の一般質問は6日、午前11時ごろから約1時間、空転した。新会派・自民党志士の会の松下行吉氏が登壇後、新会派を名乗ったため、複数の他会派から「新会派の説明をしてほしい」などの声が上がり、休憩中に議会運営委員会が開かれた。
 松下氏は午前10時ごろ、「自民党志士の会」と自己紹介。質疑が約1時間で終了後、正午ごろから議運を開催。午前中の予定だった木村誉氏(公明)の質問は午後に実施された。
 議運で、議会事務局は、新会派設立の手続きに必要な退会届と結成届は提出されているが、自民党からの会派変更届が出されていないと説明した。
 午後の本会議が散会後、自民代表の明比昭治氏は報道陣に「寛容の精神をもって(自民志士の)推移を見守りたい」と述べ、会派変更届を赤松泰伸議長に提出し受理された。