愛媛県今治市内唯一の蔵元「八木酒造部」(旭町3丁目、八木伸樹社長)で16日、恒例の新酒初搾りがあり、関係者約20人が搾りたてならではのフレッシュな味わいと香りを楽しんだ。
 同社は地酒「山丹正宗」の醸造元で1831年創業。新酒「初しぼり」は幅広い層に飲んでもらおうと、従来の本醸造から純米に切り替え、久万高原町産の減農薬・減化学肥料栽培のフクヒカリ新米を使って10月21日に仕込みを始めていた。
 出席者はタンクからくみ取られた生酒を試飲し「うまい」と絶賛。杜氏(とうじ)の村上浩由さん(52)が「純米で味が濃いので飲みやすく工夫し、香り良くすっきりした味に仕上がった」と説明した。
 一升瓶換算で昨年と同じ約3300本を21日から順次出荷予定。19、20の両日午前10時~午後4時に同社敷地で「新酒まつり」を開き、試飲販売などを行う。