障害者スポーツの普及に向けて愛媛県内で研修を行うインドネシア人12人が来県し、29日に県庁で意気込みを語った。10月12日まで、スポーツ団体の活動見学や行政担当者との意見交換を通じて、技術指導方法や支援体制を学ぶ。
 研修生12人はインドネシア国内で医療・福祉、教育などさまざまな分野の障害者支援に携わっており、国際協力機構(JICA)の外国人青年研修事業で訪日。第17回全国障害者スポーツ大会の開催を来年に控えていることから、愛媛を研修地に選んだ。
 一行は県庁で、上甲俊史副知事と会談。ソーシャルワーカーとして精神障害者を支援しているアンディ・ハストノさん(32)が「今回の研修で新たなアイデアやひらめきを得て、職場や地域で活用したい」と抱負を語った。上甲副知事は「研修で出会う愛媛の人々との親交を帰国後も深めてほしい」と障害者スポーツを通じた交流促進に期待を寄せた。