愛媛県新居浜市の市有地貸し出しによる太陽光発電普及事業で、朝日ガスビルディング(同市)が同市大生院に建設を進めていた太陽光発電設備が完成し、17日、竣工(しゅんこう)式があった。近くの県総合科学博物館が団体客の設備見学を受け入れ、環境学習の教材としても活用する。
 再生可能エネルギー普及へ市有地を貸し出すのは県内初。同社は公募型プロポーザル方式で選定された。市からの土地貸付料は年間約96万6千円で、契約期間は20年。
 同社によると、博物館北側の旧大生院ふれあい広場跡地4158平方メートルにパネル1050枚を設置。年間発電量は一般家庭約73世帯分の約26万2千キロワット時で、全量を四国電力に売電し、年間約840万円の収入を見込む。二酸化炭素(CO2)の削減量は年間約82.6トンと試算している。