愛媛県包括外部監査人の山辺彰三公認会計士は24日、監査結果を中村時広知事に報告した。県立新居浜病院の老朽化や、県社会福祉事業団が運営する施設の入所待機者への対応などを指摘した。
 ほかに医師不足や医療現場の疲弊、県内企業の障害者雇用率の向上も課題とした。
 地域間の医師偏在が今後さらに進むとし、医療水準の格差是正のため「高度医療ネットワークの構築が必要」との意見を付した。遠隔医療や電子カルテのネットワークの整備検討も求めた。
 県内企業の障害者雇用率は2014年6月現在、法定雇用率(2.0%)を下回る1.74%で全国46位に低迷。愛媛労働局と連携し改善に向け、強力に取り組むよう要望した。
 新居浜病院に関しては建て替えの検討や、民間病院が敬遠しがちな医療の確保など、近隣の大規模病院との機能分担を重視した計画づくりを促した。