12日の成人の日を前に愛媛県今治市朝倉地区と宇和島市で2日、県内最初の成人式があり、新たな門出を祝った。
 今治市朝倉上のタオル美術館ICHIHIROであった朝倉地区の式には、対象者54人中45人が出席。市教育委員会の高橋実樹教育長が「何事にも負けない強い信念を持ってさまざまな困難を克服し、自らの道を切り開く人生であってほしい」と激励した。
 晴れ着やスーツ姿の新成人は「保育士を目指す」「親孝行したい」など一人一人、夢や目標を披露。式後、友人と一緒に写真を撮ったり談笑したりして再会を楽しんでいた。
 市内のタオル会社で働く越智裕也さん(20)=朝倉北=は「社会人としてのマナーをきちんとしたい。タオル産地を支えられるよう勉強していく」と力強く話した。
 宇和島市の式典は中央町2丁目の南予文化会館であり、対象者845人中691人が出席した。石橋寛久市長が「成人となり、一人前となったこの年を機に、これまで以上に成長を」とあいさつ。新成人代表の環太平洋大短期大学部2年赤松瑠梨さん(20)が「支えてくれた方々に感謝し、責任ある行動を心掛けたい」と述べた。