愛媛県内の企業などで知識や技術を習得するため来日した海外技術研修員2人が11日、県庁を訪れ、中村時広知事に意気込みを語った。
 研修は南米に移住した愛媛出身者の子孫らを対象に1977年度から実施している。今回は曽祖父母が松山出身というアルゼンチンの仲地カロリナさん(26)が道後温泉のホテルで接客を、祖父が八幡浜市出身でペルーの石崎ソフィアさん(33)が県中予保健所で予防医学を学ぶ。
 2人は「アルゼンチンと日本のサービスは違うので、しっかり学びたい」(仲地さん)、「日本の保健所のシステムを、ペルーの医療現場に生かしたい」(石崎さん)と抱負を語った。中村知事は「地球の反対側から来て最初はさみしいかもしれないが、愛媛の食や自然も楽しみながら、充実した研修期間を過ごしてほしい」とエールを送った。