愛媛県松山市上難波の県農林水産研究所で2日、伝統行事の「お田植え祭」があり、地元小学生や農業関係者ら計約60人が昔ながらの田植えで五穀豊穣(ほうじょう)を願った。
 1951年から毎年実施し、今年は浅海、難波、立岩、正岡の4小学校の5年生30人が参加。女子児童はかすりの着物に赤いたすきを掛けた早乙女姿で、研究所が育成し品種登録された水稲「愛のゆめ」の苗植えに挑戦した。
 児童らは横一列に並び、3本程度の束になった苗を丁寧に植え付け。最初はぬかるみに足を取られて思うように作業ができなかったが、次第に手際よくこなしていった。
 終了後には、昨年のお田植え祭で植えた愛のゆめのおにぎりを試食した。