明治の学びや思いはせ 西予・開明学校で児童が授業体験
かすりの着物に身を包んだ子どもたちが100年以上前の授業や遊びを体験する「遊べや学べ明治の学校」が30日、愛媛県西予市宇和町卯之町3丁目の国重要文化財・開明学校であった。県内を中心に小学3年生以上の37人が、当時の子どもたちの日常に触れ思いをはせた。
地元住民や市などでつくる実行委員会(水谷権一会長)が主催。15回目となった今回も1887(明治20)年の初等科2年の時間割を基に日程を組んだ。読み書きや算術、修身(現在の道徳)などの授業をはじめ、水鉄砲や竹とんぼといった昔の遊びも取り入れた。
子どもたちはノートと鉛筆の代わりに石板と石筆を使用。算術では「一九足十」を「いちにくたすのじゅう」と読み、現在の「1+9=10」に当たることなどを楽しそうに学んでいた。